前回のブログでは、相手からのお願いや誘いを断れない方に、【円滑な断り方】をお伝えさせて頂きました。(気になる方はこちらから)
さて、今回は逆の立場。あなたは人にお願い事(お誘い)が出来るでしょうか?人に頼れず、独りで抱えていませんか?頼んだ(誘った)相手に嫌な顔をされた経験がある、自分でやった方が楽だと思う方もいらっしゃるでしょう。
お願い事やお誘いを円滑にする方法は2つです。
①相手との信頼関係を作る。
②大きな依頼の後、小さな依頼をする。
①相手との信頼関係を作る
お互いの信頼関係があって、初めてお願いや誘いが出来るものです。ここでは信頼関係を作るためのコツも併せてお伝えさせて頂きます。
1.話を聞いて、相手が安心できる関係を心掛ける
先ずは、あなたが相手に心を開いて、相手に関心を持ちましょう。人は誰もが自分に関心を持ってもらいたいと思うものです。”話を聴いてくれる人”という存在になる事が、信頼関係を作る第一歩です。
2.お互いを理解する
1の方法は、相手がお話好きの方なら、交流していくのはスムーズでしょう。しかし、相手が会話が苦手という場合もあります。自分は話を聞きたいけど、相手と会話が続かない…という時は、あなたから声を掛ける必要があります。
この場合の声の掛け方は、相手が答えやすい内容にすることです。
あなた「今日も寒いね。」
相手「そうですね。」
あなた「車に雪が積もってたよ。○○さんのところはどうだった?」
相手「うちもです。」
このように相手が「はい。」か「いいえ。」で答えられる質問にして、会話のハードルを下げてあげることが望ましいです。
しかし、このままだと会話が平行線をたどり、あなたも相手を質問攻めにしかねません。ここで大切なのは、会話から、相手の個性を見つけるアンテナを立てておくこと。
先程の会話の続きです。
あなた「私は、出勤前に15分掛けて車の雪をおろしたよ。」
相手「私は1時間近くかかりました。」←自分との違い発見(相手の個性)
あなた「1時間!!大変だったね!!いつもそれくらい時間を掛けてやってるの?」
相手「母と一緒に暮らしていて、母も仕事で車を使うんです。私の方が出勤が早いから、ついでにやるようにしています。車を出すところも雪が積もるので、そこの雪かきまでやります。なのでいつも1時間はみるようにしています。」←相手が自分の事を話し始めました。
会話を一工夫することで、話しが膨らみやすくなりました。相手を知る。自分を知ってもらう。そうしてお互いどういう人なのか理解していきましょう。
3.1.2をクリアしたのち【お願い(お誘い)】をする。
ここまでお互いの関係性が出来た上で、お願い(お誘い)をします。(やっときましたね(;^ω^))
しかし、いきなり難題を与えると、相手も驚くかもしれません。なので、相手との信頼関係を築きながら、初めは小さなお願い事をしていく方が良いでしょう。
職場であれば「コピーとるのお願いしていいかな?」「この資料をまとめるの頼んでもいいかな?」
恋愛のお誘いでは、いきなり『デート』と思わず、休憩室で偶然であったら「一緒にいいですか?」「帰り道途中まで同じ方向だから一緒に帰りませんか?」
「休憩中に、これどうぞ。」とキャンディーを渡すのも、小さなお誘いですね。
小さなお願い(お誘い)でも、断られる場合もあるかもしれません。その時は、あなたは相手の事をあまり考え過ぎず、むしろ繰り返して交流を取る事が大切です。まだ、関係が築けていないだけかもしれません。タイミングがたまたま悪かっただけかもしれません。
小さなお願い事(お誘い)をして、引き受けてくれたら感謝を伝えて、また、相手がお願いをする事があれば応えて、その小さな積み重ねをコツコツと繰り返すことが大切です。
相手が、気心しれた家族や友人でない場合は、尚更大事にしたいものです。
②大きな依頼の後、小さな依頼をする
これは1つのテクニックとして覚えとくと良いでしょう。
お願いしたい内容より厳しい内容で先に伝えるというものです。
例えば、3日後までに、必ず見積書を出してほしい場合。
あなた「この見積書を明日まで仕上げてもらっていいかな?」
相手「明日までは…他もあるので厳しいですね…。」
あなた「じゃあ、明後日までなら出来るかな?」
相手「それなら…大丈夫です。」
あなた「では、それでよろしく。」
この様に、相手は条件を緩めてくれたんだから応えようとなりやすいのです。
この方法は日常でもよく使われています。買い物に行ったら、お店のスタッフが、いきなり商品は買わせないけど、アンケートだけ協力してほしいと近づくのもこの手法ですね。
最後に
とても長々と書いてしまいました。
ただ、私の仕事上、「人に頼る、人と関係を進展させるという事が苦手」と、悩まれる方が多いなと感じております。
あくまでも一般的なテクニックの紹介です。
大切なのは、目の前の相手に関心を持つ事。尊重する気持ち。そして勿論、あなた自身の気持ち。
人間関係は無理する必要はありません。ただ、少し工夫するだけで、関係性が変わることがあります。
このブログがお役に立てれば幸いです。
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